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よくあるご質問

受診について

胃カメラについて

  • Q胃カメラ検査ではどこを調べるのですか?
    A

    胃カメラ検査ではのど(咽頭・喉頭)、食道、胃、十二指腸の一部までを観察します。

  • Qどんな人が胃がんになりやすいのですか?
    A

    がんの最も重要なリスクファクターはピロリ菌の感染です。
    ピロリ菌の感染を背景に、喫煙、野菜・果実摂取不足、高食塩摂取(1日10g以上)、遺伝などの因子が複雑に作用し、胃がんが発生するとされています。

  • Qピロリ菌とは?
    A

    ピロリ菌は胃の粘膜に生息しているらせん状の形をした細菌です。
    様々な研究によりピロリ菌が胃炎・胃潰瘍・十二指腸潰瘍・胃がん・MALTリンパ腫などの病気に深く関わっていることが明らかにされています。

  • Qピロリ菌に感染していると、どうなるのでしょうか?
    A

    ピロリ菌に感染すると胃に炎症を起こすことが分かっていますが、多くの人に自覚症状はありません。
    ピロリ菌の感染による炎症が長い期間続くと、胃粘膜にある胃酸などを分泌する組織が壊された状態(萎縮性胃炎)になります。
    さらに進むと胃粘膜は腸の粘膜のようになり(腸上皮化生)、胃がんの高リスクとなります。
    最近では大腸ポリープや大腸がんのリスクになることも判明してきました。

  • Qピロリ菌にはどうやって感染するのですか?
    A

    以前は上下水道が普及していない時代に、井戸水のような生活用水にピロリ菌が混入していたことが主な感染経路と考えられていましたが、現在は0~2歳の乳幼児の際に、保護者の唾液を介した感染(経口感染)が多いと考えられています。

  • Qピロリ菌の検査を受けたことがないのですが、1度受けた方がいいのでしょうか?
    A

    現在ヘリコバクター学会では全てのピロリ菌感染者に対し、除菌治療が勧められております。
    また、2013年より胃カメラを受けて慢性胃炎が確認された方(ピロリ菌感染がある方はほぼ慢性胃炎を認めます)にはピロリ菌の検査と除菌治療が保険で認められました。
    ピロリ菌の除菌治療は早期に行うほど胃癌予防効果も高くなりますので早めに受けて頂くことをお勧めします。
    市町村によっては検診を実施しているところもあります(枚方市民の方は満35歳から60歳までで、1度だけピロリ菌検査<血液検査>を公費で受けることができます)。

  • Qピロリ菌の検査はどのようなものがあるのでしょうか?
    A

    ピロリ菌感染の有無を調べる検査には血液・便・尿を用いた検査(ピロリ菌の抗原や抗体を測定する)や尿素呼気試験(空腹時に検査のために用いる薬を服用し、呼気を採取する)、また胃カメラ検査時に胃の粘膜を一部採取して行う迅速ウレアーゼ試験や培養検査などがあります。

  • Q胃カメラ検査をせずにピロリ菌の検査はできますか?
    A

    保険診療でピロリ菌を調べるためには胃カメラ検査で萎縮性胃炎や胃潰瘍などがあることを確認する必要があります。
    胃カメラ検査を受けたくない方は自費負担で検査を行う、または市町村公費負担のピロリ菌検査を受けて頂くことも可能ですが、陽性であった場合にも、除菌療養・効果判定も自費負担になってしまいます。

  • Qピロリ菌に感染していた際の治療法は?
    A

    ピロリ菌の除菌治療は一般的に3種類の薬剤(抗生物質2種類と胃酸分泌を抑える薬)を12時間毎に1日2回、1週間服用して頂きます。
    これによって約80%の確率で除菌が可能です。それで除菌できなかったとしても薬剤を変更して2回目の除菌治療を行います。
    ただし、喫煙者の方では成功率が低くなります。3回目の除菌治療については保険適応外になります。
    もし治療の希望がございましたらヘリコバクターピロリ学会認定医のいる当院にご相談ください。

  • Qピロリ菌を除菌したのですが、その後も胃カメラ検査を継続的に受ける必要はありますか?
    A

    結論から申し上げると胃カメラ検査を継続的に受ける必要はあります。
    ピロリ菌を除菌したことにより胃がん発生の危険性が下がることは確かですが、0にはなりません。ピロリ菌除菌前の萎縮性胃炎の状態が進行していれば、除菌後であったとしても胃がんのリスクは高いものと考えられます。
    実際にピロリ菌の除菌が成功したことで安心されて、その後の胃がん検診を受けなくなるケースがあり多々あります。除菌が成功しても定期的な胃カメラ検査(胃内視鏡検査)が必要で、特に萎縮性胃炎がある場合はなおさらです。

  • Q胃潰瘍・十二指腸潰瘍の原因はピロリ菌以外にありますか?
    A

    ピロリ菌以外の原因としてロキソニンなどの非ステロイド性消炎鎮痛剤(NSAID)・ステロイド内服・喫煙・ストレス・飲酒・カフェインの過剰摂取などがあります。

  • Qどんな人が食道がんになりやすいのですか?
    A

    食道がんの危険因子には喫煙・飲酒・喉頭がんや咽頭がんの既往・逆流性食道炎・飲酒ですぐ顔が赤くなる方・熱い飲料を飲む習慣などがあります。
    これらの危険因子を複数持っている方は食道癌のリスクが高く、定期的な胃カメラ検査が必要になります。

  • Q胃カメラ検査を楽に受けるコツはありますか?
    A

    「とにかく力まないこと」が1番です。それ以外のポイントとしては以下の通りです。
    ・首と肩の力を抜く
    ・唾は飲まずに口からダラダラと流す(咽頭麻酔で誤嚥しやすくなるため)
    ・息は腹式呼吸で。鼻から吸って口からゆっくり吐く
    ・なるべくゲップは我慢する(検査の時間が短くなる)
    ・目は開けたまま遠くを見るように意識する(目を閉じると、のどの違和感が強くなりやすい)
    ・スコープがのどを通る時に少し顎を突き出す
    ・スコープが食道まで入ったら顎を引く

  • Q胃のバリウム検査で異常を指摘されませんでしたが、胃カメラ検査はもう受けなくてもいいのですか?
    A

    受けなくても大丈夫とは言えません。
    前がん病変(胃腺腫など)や早期の胃がんであればバリウム検査で見つからないことも珍しくありません。
    胃がん検診については、対象者全員に胃カメラ検査を行うことは多くの理由から困難であることから、胃がんの可能性の高い人を発見する目的で、胃のバリウム検査がメインで行われています。
    あくまで対象者全体での胃がんによる死亡者数を減らすことを目的としたものでありますので、早期発見・早期治療を目指すのであれば定期的にカメラ検査を受ける方が精度としては高くなります。
    また、バリウム検査では食道の病変は見つけにくいこともあるため、その点からも当院では胃カメラ検査を勧めております。

  • Q枚方市の胃がん検診での胃カメラでは鎮静剤は使用できますか?
    A

    枚方市の胃がん検診の胃カメラでは鎮静剤は使用できません。

  • Q授乳中ですが胃カメラ検査を受けることは可能ですか?
    A

    授乳中でも検査を受けていただくことは可能です。
    ただし鎮静剤を使用する場合は検査を受けられる前に搾乳して頂くか、検査後から24時間後から授乳を開始してください。

  • Q妊娠中ですが胃カメラ検査を受けることは可能ですか?
    A

    妊娠中並びに妊娠の可能性のある方に対しては御本人様並びにお子様に対する刺激になるため、当院では行っておりません。

大腸カメラについて

  • Q大腸カメラ検査ではどこを調べるのですか?
    A

    大腸カメラ検査では肛門・直腸・S状結腸・下行結腸・横行結腸・上行結腸・盲腸または回腸終末部までを観察します。

  • Q大腸カメラ検査は痛くないのですか?
    A

    痛みに関しては患者様の大腸の形状や腸の癒着の有無によってかなり個人差があります。
    当院では痛みや不快感を最小限にできるような大腸カメラ検査を心がけております。
    詳しくはこちら。

  • Q大腸ポリープ切除術は痛くないのですか?
    A

    大腸の粘膜には痛覚がないので、ポリープ切除を行う際には直接的な痛みはありません。
    詳しくはこちら。

  • Q大腸カメラ検査は恥ずかしいと聞きますが大丈夫でしょうか?
    A

    肛門からスコープを入れるので、特に女性の方は抵抗感があると思います。
    しかし、大腸カメラ検査を受けずに大腸がんの発見が遅れた、ということになれば取り返しのつかない状況に至ることも否定できません。
    当院としては早期発見・早期治療を目標にしておりますため必要があれば受けて頂くべきと考えております。検査を受けて頂くために、そういった点について当院では十分な配慮を払うようにしております。
    肛門の部分のみ開いている検査用の紙パンツをご用意しておりますので、お尻の全体は見えません。また、観察するのはお尻ではなく大腸になります。肛門の観察も行いますが、短時間で終わることがほとんどです。
    なお、検査室は扉で仕切られているため、他の患者様に見られる心配もございませんのでどうぞご安心ください。

  • Qどんな人が大腸がんになりやすいのですか?予防するにはどうしたらいいですか?
    A

    飲酒・喫煙・高脂肪食や加工肉(ハム、ベーコン、ソーセージ等)の摂取・肥満などがリスクを上げ、運動・野菜や果物の摂取などがリスクを下げると言われているため、そういった生活習慣には注意して頂くことが大切です。
    また親族の方に大腸がんに罹患した方がいらっしゃいましたら高リスクと考えられますため、定期的に大腸カメラ検査を受けて頂くことが重要です。

  • Q市の大腸がん検診(便潜血検査)が陽性でしたが、大腸カメラ検査は受ける必要がありますか?
    A

    便潜血検査が陽性とあれば、原則、大腸カメラ検査を必ず受けて頂く必要があります。
    大腸がんは正常な粘膜に比べて血管が発達しており、便が通過することによりじわじわと出血します。それにより便潜血検査は陽性になります。
    大腸がん以外にも潰瘍性大腸炎や痔核などの良性の疾患でも便潜血陽性と判定されることも少なくありません。
    しかし、大腸カメラ検査で大腸の中を見てみないことには大腸癌がないことを確認できないので、お気軽に当院にご相談ください。

  • Q市の大腸がん検診(便潜血検査)が陰性でしたが、大腸カメラ検査はもう受けなくてもいいのですか?
    A

    受けなくても大丈夫とは言えません。前がん病変(腺腫性ポリープなど)や早期の大腸がんであれば陽性にならないことも珍しくありません。
    早期発見・早期治療を目指すのであれば定期的に大腸カメラ検査を受ける方が精度としては高くなります。

  • Q大腸ポリープは全部が大腸がんになってしまうのですか?
    A

    全ての大腸ポリープが大腸がんになる訳ではありません。大腸ポリープは腫瘍性と非腫瘍性のものに分類されます。
    非腫瘍性のポリープには過形成性ポリープや炎症性ポリープといったものになります。これらは大腸がんに進展することはほとんどありません。
    腫瘍性ポリープには良性腫瘍である腺腫性ポリープと悪性腫瘍である大腸癌に大きく分けられます。一般的には腺腫性ポリープが1cm、2cmと大きくなってからその一部が大腸がんになることが多いのですが、一部には小サイズのものでも大腸がんになっていることもあります。

  • Q受診当日に大腸カメラ検査を受けることは可能ですか?
    A

    胃カメラと違って、検査3日前~前日からの検査前の準備を行う必要があることや、大腸カメラ検査を安全に受けていただける状態なのかどうかを判断する必要もあるため、後日に大腸カメラ検査を受けて頂いております。

  • Q生理になってしまいましたが、大腸カメラ検査を受けることは可能ですか?
    A

    可能です。大腸カメラ検査に関しては月経中であるため検査に支障をきたすことはありませんのでご安心ください。
    しかし月経中に大腸カメラ検査を受けることに抵抗があれば、遠慮なくご相談ください。検査日の延期も承っております。

  • Q授乳中・妊娠中ですが、大腸カメラ検査を受けることは可能ですか?
    A

    授乳中でも検査を受けていただくことは可能です。
    ただし鎮静剤を使用する場合は検査を受けられる前に搾乳して頂くか、検査後から24時間後から授乳を開始してください。
    妊娠中並びに妊娠の可能性のある方に対しては御本人様並びにお子様に対する刺激になるため、当院では行っておりません。

  • Q入院治療が必要な場合にどこに紹介してもらえますか?
    A

    入院手術が必要な場合には、当院と連携している医療機関もしくは御希望の病院等へ紹介させていただきます。

訪問診療について

予防接種について